もう秋を感じる雨が降りしきる8月26日(金)の夜、恵比寿と代官山の間にある『CAFE PARK』で、「これからのまち→これからのNIPPON(green drinks Japan サミット!)」と題した各地のgreen drinksオーガナイザーが初めて一同に集まる全国集会に参加してきました。
「green drinks」は1989年にロンドンで始まり、アメリカやイギリスを中心に、パリ、バンコク、ブエノスアイレス、ラゴス(ナイジェリア)など、世界750都市以上で開催されている一大ムーヴメントで、「環境やサステナビリティをテーマとする」、「非営利である」、「定期的に開催する」といったガイドラインを守れば誰でもどこでも開催できるそうです。
私もロンドンに住んでいた頃に、参加したことはありませんでしたが、何度か耳にしたことがあります。
日本でも『greenz.jp』が2010年1月に「green drinks Japan」を立ち上げ、今や全国40ヶ所にせまる勢いで開催地が広がっています。
そして、今回は記念すべき全国集会!
全国各地のオーガナイザーの方々が東京にお集まりになりました。
green drinks Akita(秋田):武内伸文さん(SiNG)
green drinks Sendai(仙台):鈴木宏平さん(NOTTUO)
green drinks Shirakawa(白河):藤田雄介さん(konomi design)
green drinks HIDA(飛騨):白石達史さん(美ら地球)
green drinks Kanazawa(金沢):豆粒人魚さん
green drinks Kashiwa(柏):吉岡龍一さん(カシワカラ)
green drinks Matsudo(松戸):殿塚建吾さん(MAD City)
green drinks Setagaya(世田谷):石丸弘さん(ハートフルコミュニティ)
green drinks Kichijoji(吉祥寺):大沼貴子さん
green drinks AKB(秋葉原):真田武幸さん(リコリタ)
green drinks YOKOHAMA(横浜):浅野宏治さん(NOGAN)
green drinks Okutama(奥多摩):菅原和利さん(アートマンズ)
green drinks BOSO(房総):鈴木菜央さん(greenz.jp発行人)
green drinks Tokyo(東京):兼松佳宏さん(greenz.jp編集長)
すごい面々ですね!
そして、このメンツの中でも数名はすでに顔見知りというのが…、面白いところです。
まずは、greenz.jp編集長でもあり、green drinks TokyoのオーガナイザーでもあるYOSHさんこと兼松さんが開会宣言!
その後はgreenz.jp副編集長でもある小野さんの話や、green drinks Sendai(仙台)の鈴木さんのお話など…。
鈴木さんはデザイナーでありながらも、ご実家は宮城の農家であり、『鈴木米』のトータルプロデュースもされています。
今度、私たちもプロジェクトの一環で宮城県山間部の地域再生プロジェクトに関わる話が進んでおりまして、そのご相談などにも乗っていただきました。物腰柔らかく、とても親切なデザイナーさんです。ありがとうございます。
そして、green drinks Kanazawa(金沢)の豆粒人魚さんとは、同じく金沢のオーガナイザーでもある七尾(石川県)の森山さん繋がりで話が弾み、green drinks Okutama(奥多摩)の菅原さんとは、奥多摩での森の活動『みんなの森』繋がりで盛り上がりました。
green drinks HIDA(飛騨)からは笑顔が素敵な白石さん、クールな田舎をプロデュースする『美ら地球』という会社を運営されており、「飛田里山サイクリング」などのアクティビティを開催されています。
「いつもの観光とは違う、ちょっと贅沢なサイクリング」にはスーベニアプロジェクトからも地域プロデューサーの熊谷が今年6月に参加し、とても感動していました。
そのレポートはこちらにアップしてあります。
→ 北陸留学:「Hida Satoyama Cycling」
「毎週月曜日、社内は英語!」
白石さんの話を聞いているだけで、ワクワクしちゃう会社です。
いま、日本の地域には『美ら地球』さんのような元気のある企業さんが必要なのではないでしょうか?
私も近々、「飛田里山サイクリング」も兼ねて「green drinks HIDA」に参加してみたいとおもいます。
その他にも私たちが昨年11月に参加して以降、交友関係と人生の方向が新しく180度変わったgreen drinks BOSO(房総)の鈴木菜央さんのお話しや、その他各地域のオーガナイザーのお話し、「柏」と「松戸」はかなりやりあっていたなぁ~。
白河が公園の発祥地だったなんて!
そんな話を聞き入りながら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
トーク後には、小野さんによる『green drinksのひらき方』と題したミニ講座も開催され、こちらもまた多くの地元愛・地域愛に満ちた方々が熱心に話を聞いていました。
この時代、過疎化は深刻な問題ではあるけれど、若い人たちだって、ちゃんと自分の故郷や地域のことを考えている。
まだまだ表現の手段が不器用だから、一度都心に出てしまうと、なかなか地元に帰って家業を継いだり、地域の産業に携わったりすることが難しいのかもしれないけど、そんなに地域を愛する想いがあるのであれば、迷わず帰ってドンドン地元の人とぶつかって欲しい。
地域の方も、「おかえり~」と両手を広げて迎え入れて欲しい。「いらっしゃ~い」だって構わない。
「green drinks」が様々な地域で開催されて、多くの方々が呑み交わす場ができたら良いと思う。
「ウチの地元でgreen drinksみたいなの開きたい!」
という方がいらっしゃいましたら、ご相談ください。
全力を挙げてご協力いたします!
このような機会で、全国各地のキーパーソンの方々とお会いでき、情報交換できることは、私たちにとって貴重な体験でした。
この新しい繋がりを、また私たちの手で、コトバで繋げたいと思います。
Yoshiharu KOIKEDA
▶ ART DIRECTOR / DESIGNER
1978年生まれ、桶川育ち。文化服装学院流通専攻課程スタイリスト科卒。バイクで日本一周を敢行。2003〜2008年の間、イギリスに留学。LSC、Central Saint Martins College of Art & DesignでGraphic and Industrial Designを専攻。2008年に帰国後、シミコムデザインを設立。2011年にスーベニア・プロジェクトを始動。
Twitter:@shimicomdesign