高知駅を出てはりまや橋方面に歩き、高知橋を左に曲がりしばらく川沿いに行ったところに見えてくる蔵づくりの建物、『アートゾーン藁工倉庫』。
元々は藁(わら)を保存する倉庫として昭和初期に建てられたましたが、数年前に空き物件になったのを機に「ART NPO TACO」の拠点と「graffiti」というオシャレなカフェショップに生まれ変わりました。
いまではアート作品の展示を行う「藁工ミュージアム」、土佐の地場ものが食せる「土佐バル」、写真スタジオ「A-STYLE」、ヘアサロン「ナンバー」など…、土佐の流行発信基地として多くの若者で賑わうスポットとなっています。
今日はそんな藁工倉庫の音楽LIVEや演劇スペースとして使われる『蛸蔵』でのイベントのご紹介です。
『Hanbun.co 「やぎさんゆうびん」』
2012年6月2日(土)〜6月3日(日) ※1日(金)はワークショップあり
2日(土)19:00開場/19:30開演
3日(日)①13:30開場/14:00開演 ②18:00開場/18:30開演
【ハンブンコについて】
Hanbun.co(ハンブンコ)は、チェコアニメ作家・美術作家の”山内 知江子(ヤマウチチエコ)”と、振付家・ダンサーの”得居 幸(トクイミユキ)”により2010年に結成されたユニットです。Hanbun.coが仕掛けるプロジェクト(作品)は、主に童謡をモチーフに創られます。
『何層にも包まれた言葉の真ん中には、一体何があるのだろう…。』童謡からインスパイアーされた私たちの作り出す世界をパカッと半分にしてその真ん中を見て欲しい。作品を共有するという事は、半分ずつ持って一緒に食べているということ。誰かと一つのモノを”ハンブンコ”する感覚は、どこか懐かしくて暖かい。それは童謡を歌い継いでいくことに似ています。私達は、新たな世
界を立ち上げながらもその感覚を忘れず、次々と繋がっていく世界を、観客の皆さんと一緒にハンブンコしていきたいと思います。
童謡に歌われた風景や風俗や時代背景などを、もう一度〈現代〉の視点から見つめ直す事で、そこには昔歌い伝えたかった事が今の私たちにはどのように響いてくるのか、また今だから見えてくる新たな世界を、Hanbun.co独自の視点から映像と身体で新たな世界を立ち上げます。
子どもには勿論、子どもだった大人への新たな世界の投げかけになればと思います。
Hanbun.coホームページ→http://hanbuncochan.blog55.fc2.com/得居 幸
ドイツの振付家アマンダ・ミラー氏に才能を見いだされ、ダンスカンパニーyummydanceやソロ活動において、振付家/ダンサーとして多数作品を制作・上演。振付家の登竜門でもある「トヨタコレオグラフィーアワード」にて、ファイナリスト選出2回。作家として全国的に高い注目を集める。また海外招聘公演や、アーティストとの共同作品制作も行うなど、活動は国内にとどまらない。
山内 知江子
プラハでの5年におよぶアニメーション/人形劇舞台美術の勉強を経て帰国。その後、舞台美術/映像/アニメ作家として多数の作品を提供・単独上演を行う。その精密で繊細な作品は高い評価を得ており、東京「アートスクエアビル」でのオリジナル作品の上演はチケットSOLDOUTとなり好評を博す。高知県立美術館より委託を受け、アニメーションワークショップを行うなどアニメーションの普及にも力を注ぐ。詳細は『こちら』
写真は2012年9月17日に『アートゾーン藁工倉庫』を訪れた際の様子
裏手には江ノ口川がゆったりと流れており、ほのぼのとした時間を楽しめます。
みなさんもぜひ高知へお出掛けください!
・「アートゾーン藁工倉庫」について
・「ART NPO TACO」