いまや和歌山を代表するご当地名産品『熊野サイダー』。
スッキリ&サッパリ&シュワシュワ~っとしたのどごしは、これからの季節、たまりません!
昨晩はその熊野サイダーの生みの親である「熊野鼓動」の横瀬社長が東京に出張でいらしていたので、近況報告を兼ねてお食事会に行ってきました。
横瀬社長と初めてお会いしたのは3ヶ月ほど前、ちょうど東北関東大震災が起こった直後に、私たちがスーベニアプロジェクトとして熊野の再生プロジェクトに関わらせていただく際、現地訪問した時でした。
その時の旅行記はこちら→ タビモノ 2011:熊野 vol.1 「神秘の地・熊野古道をゆく」
横瀬さんが社長を務める熊野鼓動は、地産地消することを目的とし、自社の製品のほとんどは、地元熊野で栽培・採取された作り手の顔が見える原材料を中心に使用しています。
また、それだけではなく、自らが田畑を耕して農作物の栽培・採取も手掛け、普段は農家ではない地元の方々に参加していただき、ずっとその土地で育ってきた方々にも、改めて地域資源の素晴らしさを知ってもらうきっかけを作るなど、コミュニティの形成にも役立っているお手本のような企業様です。
私たちが実際に工場に訪れた際にいただいたお餅やお茶なども、
「このお茶はあそこの茶畑で摘んだやつなんですよ~」
「自分たちで摘みに行ってさ~」
などと簡単に山の斜面を指さしながら説明してくださりましたが、いま自分が食べているものが、誰の手で収穫され、どの工程を経て口に運ばれているのかが安易に想像でき、とても感動しました。
そんな地元愛をみせる横瀬さんも実はIターン者、大阪出身で元々は食品関連、デザイン関連の仕事をされていて、9年ほど前に和歌山県の本宮に移住され、いまの工場を始めたのだとか。
都会的な感性を残しながら、地域に目を向けて、その土地で代々引き継がれてきた伝統や風習を生かしながら、新しい名産を生み出していく。
そして、人と人とのつながりを一番に、とても大切に育ててゆく。
そんな横瀬さんの考えは私たちスーベニアプロジェクトと同じ方向を向いているんだな。
っと、昨晩ゆっくり話してみて改めて感じました。
その他にも、貴重なお話しをしてくださった横瀬社長。
貴重なお時間ありがとうございました。
「次は熊野で!」
と言って、ちょっとまだ肌寒い東京駅の八重洲口でお別れしました。
Yoshiharu KOIKEDA
▶ ART DIRECTOR / DESIGNER
1978年生まれ、桶川育ち。文化服装学院流通専攻課程スタイリスト科卒。バイクで日本一周を敢行。2003〜2008年の間、イギリスに留学。LSC、Central Saint Martins College of Art & DesignでGraphic and Industrial Designを専攻。2008年に帰国後、シミコムデザインを設立。2011年にスーベニア・プロジェクトを始動。
Twitter:@shimicomdesign