熊野に来て2日目の朝。
ヤマサ脇口水産の脇口社長さんと哲さんにホテルまで迎えに来ていただきました。
すると早速、脇口社長の「朝風呂どうや」との質問に、
何の迷いもなく頷き、昨晩に引き続き勝浦で温泉に入れることに。
今回伺ったのは、『海のホテル 一の滝』。
天然温泉独特の硫黄の匂いのするとても気持ちのいいお風呂でした。
また、蛇口から出てくるお湯も温泉。
体の芯から温まり、朝から贅沢な気分で一日がスタート。
この日はまず、太地町で鯨肉加工業を営むカネヨシ由谷水産の由谷社長さんのご実家で朝ごはんをごちそうになりました。
メニューは鯨のハム、大和煮、お刺身、さんまの丸干し、イルカのお刺身を頂きました。
初めて食べたものもありましたが、どれも想像以上に美味しく、ご飯がススムススム!
特に、鯨のハムは衝撃的な美味しさでした。
その後はカネヨシ由谷水産を訪問し、鯨肉の加工現場を実際に見せていただきました。
工場は日曜日でしたがフル稼働で、みなさん黙々と作業されていました。
そこでは学校給食のおかずも作っているとのことです。
事務所では、太地町漁業協同組合の小畑さんが鯨・イルカ漁の現実をお話ししてくれました。
近年、過激グループによる妨害等で、昔から当たり前のように行ってきた漁が難しいこと、映画「the COVE」について等、貴重なお話しを伺うことができました。
とても深く難しい問題だと思いますが、私たちもこの問題を真剣に考え、漁師さん、生産者の方々、太地の皆さんと一緒に前に進みたいと思っています。
「事実ではあるけれど、真実ではない。」
そのコトバが、いつまでも心に響いています。
【旅のモノ語り:2011.3.20】